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Spinoza_Ethica


 
 

絵にするスピノザ読書会

概念を図にして分かり易く読む、新しいスタイルの読書会です。

本読書会では、17世紀オランダの哲学者バルーフ・デ・スピノザ(Baruch De Spinoza 1632-1677)の主著『エチカ』(1677)第一部「神について」を読んでいきます。
本書はいわゆる西洋哲学における古典を成す書物の一つですが、とりわけ定義・公理に始まり諸定理を導出していくという幾何学的な論証スタイルと、極端な必然主義、そして革新的な存在論体系は長い哲学の歴史上でも特異な位置を占めるものです。また科学革命という当時の時代背景を照らし合わせると、現代の我々から「地続き」と感じられる世界観の最初の形がここに現れているとも言えます。
 
他方、古典である限り、『エチカ』で展開される議論はスピノザとその時代に特有のものであり、加えて哲学という領域における専門的な問題を扱ってもいるものですから、一口に読むと言っても一筋縄では行きません。古典から私たちに繋がる連続性、そして非連続性。この二つを意識しながら一冊の書物に向き合うこと。哲学史に触れる醍醐味を、本読書会を通じて味わって戴きたいと思います。
 
読解にあたっては『エチカ』該当箇所の整理、またその内容に関連する哲学史上の問題、現代の研究によるスピノザ解釈の紹介などをナビゲーターが担当します。読めば読むほど深みに嵌まる、そんな読み方をお楽しみください。

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本読書会の目標

1.図(絵)にしてみる:
一見わかりにくい概念も図にしてみるとスッと理解できるかもしれません。

2.会話すること:
もうちょっと細かく言うと、対話すること。お堅く言えば議論すること。内容としては意見を交換すること。さらに、出来る限り全員が交換した内容を共有すること。ただし、意見の一致は求めません。必ずしも正解が分かっている訳でもないので、ディスカッションを重視しましょう。ああでもない、こうでもない、が楽しいもの。

3.ついでに「哲学」に詳しくなること:
研究者を目指すでもなし、気楽に哲学の議論に触れて下さい。

本読書会にあたり

1.必要なもの    
・やる気(ないと会話が始まりません)
・勇気(「自分の考えることなんて…」という思考は無用です。本読書会はむしろ蛮勇を推奨します)
・根気(意外と自分の考えていることは伝わらず、そして相手の考えていることは分かりません)
 
2.必要のないもの  
・遠慮(邪魔です。勇者は遠慮しません)
・藤野への信用(講座担当者≠回答集です。ガンガン突っ込みを入れて下さい。会話はそこから始まります)
 
3.あると嬉しいもの
・『エチカ』(この機会にご自身でも読んでみて戴ければと)
・予習時間(該当箇所に一通り眼を通しておいて戴ければ、会話にも入り易いと思います)
・愛(あるいは、藤野のユーモア欠乏症に対する励ましの言葉)

方針

 毎回、読書会担当者の側で『エチカ』本文の引用(恐らく全文引用になりますが、場合によってはテクストそのものを用意するかも知れません)を提示し、会話のきっかけとなるような資料を併せて用意します。但し、資料なしでも会話が進むようであれば、参加者間での会話を優先する予定です。

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第13回 『エチカ』第一部

◯日程:2017年5月21日(日) 18:00-21:00
◯会場:京都出町柳 GACCOH(京阪電車「出町柳駅」2番出口より徒歩5分)
◯参加費:1,000円
◯予習推薦箇所:
◯持ち物:テーマ本『エチカ』(複数の邦訳がありますが、本講座では岩波文庫より刊行のものを参照します)
◯参加方法:メールフォーム
 
 
 
 

第12回 『エチカ』第一部定理33〜

◯日程:2017年4月15日(土) 18:00-21:00 → 終了いたしました。
◯予習推薦箇所:『エチカ』第一部定理33〜
 
 
 
 

第11回 『エチカ』第一部定理30〜

◯日程:2017年3月11日(土) 18:00-21:00 → 終了いたしました。
◯予習推薦箇所:『エチカ』第一部定理30〜
 
 
 

第10回 『エチカ』第一部定理26〜

◯日程:2017年2月11日(土) 18:00-21:00 → 終了いたしました。
◯予習推薦箇所:『エチカ』第一部定理26〜
 
 
 

第9回 『エチカ』第一部定理20〜

◯日程:2017年1月14日(土) 18:00-21:00 → 終了いたしました。
◯予習推薦箇所:『エチカ』第一部定理20〜
 
 
 

第8回 『エチカ』第一部定理18〜

◯日程:2016年11月12日(土) 18:00-21:00 → 終了いたしました。
◯予習推薦箇所:『エチカ』第一部定理18〜
 
 
 

第7回 『エチカ』第一部定理16〜

◯日程:2016年10月15日(土) 18:00-21:00 → 終了いたしました。
◯予習推薦箇所:『エチカ』第一部定理16〜
 
 
 

第6回 『エチカ』第一部定理15〜

◯日程:2016年9月18日(土) 18:00-21:00 → 終了いたしました。
◯予習推薦箇所:『エチカ』第一部定理15〜
 
 

第5回 『エチカ』第一部定理12〜

◯日程:2016年8月20日(土) 18:00-21:00 → 終了いたしました。
◯予習推薦箇所:『エチカ』第一部定理12〜14
 
 

第4回 『エチカ』第一部定理9〜

◯日程:2016年7月18日(月・祝) 18:00-21:00 → 終了いたしました。
◯予習推薦箇所:『エチカ』第一部定理9〜11
 
 

第3回 『エチカ』第一部定理5〜

◯日程:2016年6月18日(土) 17:00-20:00 → 終了いたしました。
◯予習推薦箇所:『エチカ』第一部定理5〜8
 
 

第2回 『エチカ』第一部公理、定理1〜

◯日程:2016年5月14日(土) 13:00-16:00 → 終了いたしました。
◯予習推薦箇所:『エチカ』第一部公理、定理1〜4
 
 

第1回 『エチカ』を読み始める

◯日程:2016年4月9日(土) 18:00-20:00 → 終了いたしました。
◯予習推薦箇所:『エチカ』第一部定義・公理
 
 


 
 



ナビゲーター:
藤野 幸彦(ふじの・ゆきひこ)

大阪大学大学院 文学研究科 博士後期課程
スピノザを専門に研究
デカルトが遺した課題をもとに、スピノザの体系が持つ思想史的な位置取りを探ることが近年のテーマ
 



参考文献:

・入門:上野 修「スピノザの世界 神あるいは自然」(講談社現代新書)
スピノザ哲学の解説書・入門書は少なくありませんが、ある程度スピノザを知っている人でなければ難しいものが多いかと思います。そんな中、本書は独立した読み物としても面白く読み易く、なおかつスピノザの思想的エッセンスがふんだんに盛り込まれた本格派も納得の良書です。ナビゲーターお薦めの一冊。

・中級:ピエール=フランソワ・モロー(松田克進/樋口善郎訳)「スピノザ入門」(文庫クセジュ)
原題は「スピノザとスピノザ主義Spinoza et le spinozisme」。スピノザの伝記や受容史を多く扱った本です。著作の紹介は控えめな上、やはりある程度の基礎知識を前提としている感があるので思想内容を一から知るにはやや不向きかも知れませんが、スピノザなる人物に興味がある人にお薦めできます。

・上級:チャールズ・ジャレット(石垣憲一訳)「知の教科書 スピノザ」(講談社選書メチエ)
原題は「SPINOZA:A Guide for the Perplexed」。タイトル通り、スピノザを読んだことがある人に向けられた解説書です。初めの一冊として読む本ではありませんが、スピノザの各著作について、他の哲学者のテーゼとの比較や現代スピノザ研究の解釈、また解釈上の争点が簡潔に纏められています。本格的なスピノザ研究に触れたい人に。


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