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「やっぱり知りたい!対話篇」って?


ナビゲーターが各々の研究対象の見地から、一つのキーワードを巡って対話します。すでにこの世には存在しない者たちの思考に寄り添い、想像し、時には逸脱しながら、仮に対話する試みです。

 
 

「やっぱり知りたい!対話篇 ハンナ・アーレント × ハンス・ヨーナス」


第1回「誕生性」をめぐる対話・・・・・・2016年1月31日(日)14:00-16:00 → 終了いたしました。 第1回で使用したレジュメ(戸谷担当分)
第2回「テクノロジー」をめぐる対話・・・2016年2月27日(土)18:00-20:00 → 終了いたしました。 第2回で使用したレジュメ(戸谷担当分)
第3回「思考」をめぐる対話・・・・・・・2016年3月19日(土)18:00-20:00 → 終了いたしました。 第3回で使用したレジュメ(戸谷担当分)
第4回「責任」をめぐる対話・・・・・・・2016年5月14日(土)18:00-20:00 → お申し込みフォーム

会場:京都出町柳 GACCOH(京阪電車「出町柳駅」2番出口より徒歩5分)
参加費:各回1,000円

 

「責任」をめぐる対話を前に:

私の側からは、ヨーナスの哲学のなかでアウシュヴィッツの悲劇と未来への責任がどのように関係しているかをお話しします。ヨーナスはユダヤ教の家庭で生まれ、彼の母親は高名なラビの娘でした。しかし、その母親はナチスドイツによってアウシュヴィッツ強制収容所に送られ、同地で殺害されてしまいます。この出来事はヨーナスの心に深い傷を残しました。彼は『責任という原理』によって一世を風靡した後、晩年に至って初めてアウシュヴィッツへの思索を語り始めます。過去に起きた出来事への責任よりも、これから生きていく未来の人々への責任を重視するヨーナスにとって、歴史上の悲劇はどのような意味をもっていたのでしょうか。ここにはヨーナスの独創的な責任概念がもつ神学的な含蓄が示されており、それはそもそも責任とは何かを考える上で示唆に富み、味読に値するものでしょう。参考文献としては、品川哲彦によって邦訳されたヨーナスの著作『アウシュヴィッツ以降の神』(法政大学出版局/2009年)を挙げておきます。同著作の最初の章を中心にお話ししたいと思います。(戸谷)

アーレントが「責任」について真剣に考察し始めたのは、アイヒマン裁判以降のことだったと言われています。アイヒマン裁判を傍聴し、従来の道徳や倫理が全く通用しない「悪の凡庸さ」を目の当たりにしたアーレントは、みずから全く新しい方法で「責任」の問題について考え始めます。このことが、アーレントが〈活動的生活〉についての研究から〈観照的生活〉についての研究へと移行するきっかけになったとされています。その思考の足跡は、例えば、『責任と判断』に収められている、「独裁体制のもとでの個人の責任」や「道徳哲学のいくつかの問題」などの講演・講義録に見出すことができます。
初めてアウシュヴィッツの絶滅収容所の存在について知らされたときのショックについて、アーレントは後年次のように語っている。「それはまさに、あたかも奈落の底が開いたような経験でした。…これは決して起こってはならないことだったのです。そこで起こったことは、私たちの誰であっても、もはや折り合いつけることができないものだったからです」。決して起こってはならなかったこと、誰もがそれと折り合いつけることができないような残虐な罪。それに対して、われわれはどのような「責任」と「判断」を取ることができるのか。これは例えば、日本の戦争責任などについて考える際にも欠かすことのできない問いです。
この難問に対してアーレントがどのような答えを出したのか。その点についてお話し、皆さんと一緒に考えることができればと思っています。(百木)


 

以前、各ナビゲーターがGACCOHで行った講座ページです。講座で使用したレジュメなどもアーカイブしています。
「寝ながら学べるアーレント」(百木)
「知らなかったよ! ハンス・ヨーナス」(戸谷)

 
 

ナビゲーター:


百木 漠(ももき・ばく)

日本学術振興会特別研究員(PD)
立命館大学非常勤講師
(京都大学人間・環境学研究科博士課程修了)
アーレントとマルクスを中心に「労働の思想史」を研究中
京都アカデメイア副理事長
これまでの研究実績

 

toya

戸谷洋志(とや・ひろし)

大阪大学文学研究科博士後期課程
日本学術振興会特別研究員(DC2)
ヨーナスを中心に、現代ドイツ思想を横断的に検討しながら、科学技術文明論、神学、未来倫理を研究
これまでの研究業績


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