「やっぱり知りたい!プラグマティズム」全3回
プラグマティズムという名前は、哲学を少しでもかじれば突き当たります。最近、現代思想で『なぜいまプラグマティズムか』という特集号がでました。プラグマティズムの波が来ているようです。でも、プラグマティズムが実際どんなものか、よくわからないという人が多いのではないでしょうか。現代思想の特集号も専門的でピンとこないし、岩波文庫のパースやジェイムズ、デューイも読みにくいし、なんでこんな話をしているのかよくわからない。古典的プラグマティズムもよく知らないのに、ネオ・プラグマティズムというのが来ているらしい。興味はあるけれど、プラグマティズムにどうアプローチしてよいかわからないという人のために、入門的な講座を用意しました。
第1回「哲学史のなかのプラグマティズム」では、リチャード・ローティを手引きに、プラグマティズムが哲学史上にどのような位置を占めているかを見てみます。プラグマティズム入門、いや哲学入門に最適な講義になればと思います。
第2回「鶴見俊輔とプラグマティズム」では、2015年7月に亡くなった思想家・鶴見俊輔を取り扱います。「折衷主義」「翻訳者」「方法としてのアナキズム」という三つの観点から、彼の思想と人生を概観しようと考えています。
第3回「ジョン・デューイと原理主義とプラグマティズム」では、宗教原理主義に対するジョン・デューイ(1859-1952)の応答を見ていきます。私たちが目下直面としている原理主義と地続きの現象に、プラグマティストはどうリアクションしたのでしょうか。
各回はある程度独立しているので、前回の知識がなくとも参加できます。
(ナビゲーター:谷川 嘉浩)